脂質異常症(高脂血症)、メタボリックシンドローム 
 
 心臓病と脳卒中は、我々が命を落とす原因の2位と3位です。この心臓病や脳卒中を引き起こすのが動脈硬化です。
動脈硬化を進展させるのが脂質異常症や高血圧、糖尿病、喫煙などですが、症状がなく、何年も放置される場合もしばしばです。

1、脂質異常症のきまり

脂質異常症は血の中の油成分が多くなり(血液ドロドロ)、これが血管にめづまりするタイプの動脈硬化をおこします。

1) 総コレステロール(TC)220mg/dl以上
2) LDLコレステロール(LDL-C:悪玉コレステロール)160mg/dl以上
3) HDLコレステロール(HDL-C:善玉コレステロール)40mg/dl未満 4)中性脂肪150mg/dl以上

のいずれかを満たすものをいいますが、中でも悪玉のLDL-Cが重要です。LDL-Cは計算(LDL-C=TC−HDLC−TG/5)でも出せますので皆さんも自分の値を計算してみてください。これが160mg/dlを越えていてHDL-Cが40mg/dl未満なら要注意です。

2、どこまで下げるか脂質異常症

脂質異常症は単独の病気というよりも、他の動脈硬化を起こしやすい病気と合わさることにより厄介になります。
むやみに下がりすぎは禁物ですが、動脈硬化の危険因子である糖尿病や高血圧、加齢(男性55歳↑、女性45歳↑)、喫煙習慣、家族に心筋梗塞の人がいる、HDL-Cが40mg/dl未満の方は厳しい管理が必要です。
実際LDL-Cの目標値は動脈硬化危険因子が無い人なら160mg/dlまで、危険因子2つまでなら140mg/dl未満、4つまでなら120mg.dl未満となっています。

3、 メタボリックシンドロームにご用心

私達が肥満してくると、皮下よりも内臓(腸管の周りや肝臓あたり)に脂肪がたまり易いことがあります。
内臓脂肪蓄積は、糖尿病や脂質異常症や高血圧をおこしやすく、一つ一つは軽くても、合わさると動脈硬化をおこやすくなります。
これをメタボリックシンドローム(代謝症候群)と呼び、2007年4月に日本人の診断基準が決められました。
臍周囲が男性85cm以上、女性90cm以上、その上で

@ 高中性脂肪血症150mg/dl以上かつ/または低HDL-C血症40mg/dl未満
A 血圧130mmHgかつ/または85mmHg以上
B 空腹時血糖110mg/dl以上 のうち二つを満たすもの
を呼びます。

健診では「少し肥満で少し血圧が高めで少し中性脂肪が高めですが、薬の治療はまだ必要ありません。バランスの良い食事運動を心がけましょう。」といわれ、人によっては一安心してしまう程度の値ですが、実は心筋梗塞や脳卒中の危険は3倍から4倍高いのです。
この段階で手をうつことが大切です。

4、 治すぞ!脂質異常症、メタボリックシンドローム

治療の第一歩は生活習慣の見直しです。

さあ今日から始めてみましょう。
目標は血液サラサラ!

@ 腹八分目、あわてて早食い大食いのもと
A 朝食しっかり、食事は三度に分けて食べましょう
B 毎食野菜は6種類。大好き果物午前中
C 寝る前アイスやスナック菓子・焼酎・ビールは、中性脂肪・肥満のもとです、やめましょう。
D お豆、海藻、キノコ、こんにゃくコレステロールを追い出すぞ
E 濃い味やめて薄味で、素材の味を楽しもう
F 構えず始めるウォーキング、今日から今から一人でも。スニーカーはいて外の空気を深呼吸。
  会社の帰り、駅の階段颯爽と。
G タバコ1本、吸えば血管一本詰まりそう
H 睡眠、休養十分に。寝不足ストレス血圧上昇
I 頑張ってもだめな時、薬も大事な治療



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